1998年3月アーカイブ

期待していた映画「リング・らせん」を観た。それにループも読んだ。
あるメールフレンドに宛てて書いたメールの内容を使って、感想を載せてみる。

映画のリングはそこそこ面白かったんじゃないでしょうか?
いろいろ問題は有りますが・・・。
原作抜きにして1つの映画としては、スゲー恐かった。
特にビデオの映像が恐かった。志津子が鏡の前で髪を梳かしている所と井戸のシーン。
志津子は、なんか薄ら笑いを浮かべているのがスゲー気持ち悪いし、井戸のシーンはビデオが終わる瞬間井戸の中から手が出てくるのが、頭にこびり付いて離れない。
本当に3・4日間は眠る時にそのシーンが頭に浮かんできてなかなか眠れなかったし、今思い出しても、泣きそうになる。(映画でもお話でも恐いものを見たり聞いたりすると涙が溢れるオイラ)
映画のパンフレットをみると、もーたまんないくらい恐いですもの。
あのビデオの映像はよく出来てると思います。(新聞の文字がウニョウニョ動くのはいただけないけど・・・)
あと、恐かったって言うかショックだったのが子供がビデオを見ているシーン。
あの子供がビデオを見てるシーンは、他のキャラクターがビデオを見ているシーンより恐い。
あとは最後に浅川が井戸に入って手探りで貞子を探していると「がばっ!!」っと手が水中から出てくるのは、映画館中ざわめいた位驚いた。

でも不満な点はもっとある。
-1-
浅川が女で、しかも高山と元夫婦。
初めてリングが映画になる事を聞いて、しかも浅川が女だと知った時は正直、映画はダメだとおもった。
でも、映画を見ると思った程では無かったが、やっぱり何か違う気がする。
鈴木光司いわく映画で男が2人で騒いでいるのは、むさ苦しいと思ったから。それに現在日本では子供を守るのは父親より母親の方がピッタリだからだそうだ。
でも元夫婦は許せない。
-2-
最初から見たら死ぬビデオテープの存在(うわさ)があった。
映画という限られた時間の中では仕方ないかもしれないが原作のビデオテープを見つけるまでが面白かったのに・・・。
-3-
高山・高野その他が怪しい力(超能力)を持っている事。
そりゃ無いでしょ・・・。手に触って人の記憶とかが分かるって設定で映画がスゴク安っぽく見える。
これも、限られた時間内で謎を解くにはしょうがないって言ったらそれまでですけど。
-4-
ビデオテープの謎が少ない。
先ず、原作はビデオの最後に「死にたくなければ・・・・」(でもその方法は分からない)で必死に助かる方法を探すのに、映画は「助かる方法はあるはずだ!」的に進んでいく。なんかチョーシ良すぎ。
それにビデオが短すぎ、映像的には恐いけどビデオのなぞ解きもリングの面白さなのに、簡単に解けすぎ。
原作のビデオに出てくる一瞬の黒が「まばたき」だったってのがスキだったのに映画には無かった。
それにサイコロの目が無いとループに繋がらないぞ。
-5-
貞子を殺したのが父親。
原作では貞子を殺したのが天然痘隔離施設の医者。ビデオのシーンでその顔が出てきて、それとは知らずにその医者と会った時の浅川たちの驚きよう、小説を読んでる時もビックリしたくらいなのに、全然違うし。
あの医者とのやり取りがスキだったのに・・・。
-6-
井戸の位置。
一緒に行った(原作知らない)人も言っていたが、なぜ井戸の位置が分かったのか?
いきなりペンションに行って、縁の下をこじ開けたシーンの時「なんでそこだって分かるの?」って聞かれた。チョット話がゴーインすぎ。
-7-
貞子がTVから出てくる。
高山が死ぬ時、TVからウニョーっと貞子が出てくるシーン、なんかヘボイB級ホラーになちゃったみたいでいただけない。

結局原作リングは、なぞ解きが重要だったのに映画では曖昧すぎ。
原作通りに映画にすると、リングだけでも3・4時間じゃ終わらないでしょう。
やっぱり映画はしょうがないのかな・・・。
あと、リングに鈴木光司が出てたの知ってました?
デパートの屋上広場で機関車かなんかの乗り物に乗ってる家族のお父さん役。
一瞬だから分からないかも・・・。
これがリング。

らせん。
も~、全然・・・。
-1-
安藤と高野の仲
チョット記憶が薄れてきているんでハッキリしませんが、安藤と高野は原作じゃそんな仲じゃ無かったでしたよね?
映画で夜の公園でのキスシーン、ダメダメ。安っぽい映画になってます。
-2-
高野が産んだ貞子。
キャスティングですが、高野が中谷美紀で貞子が佐伯日菜子。
生まれてくる貞子は佐伯日菜子だと思ったけど、中谷美紀。
中谷美紀はイイんですが、ストーリー的に変だ。貞子は貞子のままの方が良かったんじゃないだろうか?
-3-
高山の死体。
解剖してる時死体が起き上がるシーン、安っぽいです。
日本の特撮はたかが知れてるから、そんなに無理にしなくてもと思う。
-4-
謎の少なさ。
全体的に謎が少ない気がする。
原作のらせんはカナリ忘れてるから、ハッキリした事は言えないが、こんなんじゃ無かったと思う。(もう一度原作読み直そう)
-5-
ビデオ進化のお話
リングからせんかは忘れたが、「生物のDNAもイレギュラーによって進化してきた、このビデオの場合は若者が最後の部分を消した事がイレギュラーになり進化した・・・・」みたいなお話が出てきたはず。そのお話は「なるほど」と思ったんだが無かった。

らせんは原作の方をカナリ忘れているせいも有って、よく対比出来ない。
でも映画とはカナリ違っていたはず。
映画はなんかリングが恐すぎたせいもあって、らせんは拍子抜けってカンジだった。
でも、けして映画は面白く無い訳では無い。
原作抜きにしたら、カナリ面白いし恐い。

ループ。
最初は「リングらせんの続きじゃ無いんでは?」と思っていが、ループプロジェクトが「リングらせん世界」と分かった時は驚いた。
さすが鈴木光司。
でも、話が全体的にチョーシ良すぎに進みすぎ。
それに、馨とあの女の人(名前何だけ?)の恋愛部分もいらん。
それに、インディアンのお話も訳分からんし、チョーシ良すぎ。
だも、高山が死ぬ間際サイコロの目で現実世界に電話してきた時は、すごかった。
らせんまででは書かれなかった、高山の死ぬ間際。良かったです。
後半、馨と高山が同一だと分かった時、(小説で書いてあるカナリ前で分かったが)ショックだった。
最後の方は設定がゴーインだったかな。
ループの世界に帰っていく馨。なんか投げ槍的。
最後は「らせん」とチョットつじつまが合ってなかったような・・・。
ループはなんか無理矢理作ったカンジがする。でもポイントはしっかり押さえてあるのでok!
友達がループ読んで「ドラえもん的終わり方だった」って言っていた。
それはうなずける。
でも、ループの世界観はよく出来ているし、自分もよく感じることだ。
今この世界は、現実では無いんじゃないだろうか?
この世界はゲームかなんかで、この世界の上には本当の現実世界があるんじゃないか?とよく思う。これは昔から自分が思っていた事。ループでいうとループプロジェクトすなわち高山・浅川なんかがいた世界が、いまオイラたちがいるこの世界。
こんな事を昔から思っていたので、ループは結構共感出来た。
ループの最後、馨が現実世界に向かって現状報告している姿は、なんかスゴクせつなくなった。

ここからがメールフレンドから来たお返事。
>これは原作もビデオも映画もそれぞれ違うんで、ちょっと戸惑ってしまいましたね。
>ビデオは高橋克典が浅川役で竜司が原田やすお(字がわからん)だったんです。
>こっちのほうはビデオの映像が原作に忠実でした。
>ままたきであることも解明したりして。
そうなんです、リングはTVドラマ化した事があるんです。
ドラマの方もカナリ恐かったらしいです。(直接は見ていないんで・・・)
誰かビデオ持ってたら貸してくれ!

>あの貞子の目がなんとも不気味です。忘れられないです。
>子どもがビデオを見ちゃうところと、その時、その子が寝ていたはずの布団にいた謎の物体がこわいです。
>竜司が死んだ後、なんかかぶって浅川にコピーしたことがカギであることを教えてるのがTVの画面に写ってたとことか。
>井戸の内側に貞子の爪がくっついてるところなんてもう。
ふむふむ

>浅川と竜司が夫婦なのはちょっとTVドラマっぽくてまずいですね。
>しかも、松嶋奈々子(こんな字?)だし、人気が出始めてる人を使ってるもん。
>男の人のほうがもっと暗くなっていいと思いますね。
>でも、病院の先生のこととか、両性具有のこととか出なかったような・・。
これは思ってましたが、やっぱり映像には両性具有は出せないでしょう。
でもおはなしくらいは出してもイイと思うんですが・・・。
原作ファンはこの設定のは不満が多いみたいです。

>竜司が超能力者だっていうのはすでにブーイングですね。
>漫画チックになってしまって、リアリティが半減しますね。
>そのおかげで簡単に謎がとけてしまうんだもの、都合よすぎます。
ダメダメです。

>らせんは、高野から生まれた貞子が高野役の中谷美紀ってのがまずいです。
>せっかく、あんなにきれいな佐伯日菜子がいるのに使わないなんて・・。
>竜司と貞子が最後に一緒に腕なんか組んでるシーンありますよね。
>どうみても、竜司と高野ってかんじにしか見えないです。
>キスシーンなんて野暮ったくてなんだかつまらないですよ。
そうですよね。佐伯日菜子って綺麗ですよね?
それに原作知らないと、産まれてきたのが高野?貞子?って良く分からないんじゃないかな?
設定では貞子なんだから、ややこしくする事無いのに。

>ホント、ループにはどうつなげるんでしょうね。
ほんとですね。

結局、映画という時間制限のある物では原作通りには作れないって事だな。

2月28日・3月1日 下北沢本多劇場にて

今回もまたまたナイロンです。今回のナイロンはケラさん以外に4人の演出家達による共同演出作品で、しかも3部作。1回の公演で2作品を公演。って事は最低2公演を観ないと3作品は観れない事になるわけで。
そんな事で今回は2日続けてナイロンを観たわけです。
内容は架空のバンド「ザ・ガンビーズ」を作り、彼らが出演した映画・TVを「ザ・カンビーズショウ」として放送している番組を演劇にした演劇です。(ん?)
ま~、つまり、ザ・ガンビーズを核にした「学園もの」「超能力もの」「SFもの」の演劇です。
今回の3作のザ・ガンビーズ役(バンドメンバーは4人)は、その物語ごとに違う人が演じています。
「ガンビーズ大爆発」では、マギー・藤田秀世・池津祥子・みのすけ。「GO!GO!ガンビーズ」は三宅弘城・小林隆志・峯村リエ・坂田聡。「ガンビーズ絶体絶命」では山西惇・宮藤官九郎・犬山犬子・大倉孝二ってなぐあいなキャスティングです。
最初の日は「ガンビーズ大爆発」と「GO!GO!ガンビーズ」2日目は「ガンビーズ絶体絶命」と「ガンビーズ大爆発」を観ました。
では、個々のあらすじと感想を。
まず「ガンビーズ大爆発」
これが一番面白かった。作・演出がケラさん。さすがはケラさんだと思わせる出来。
これは学園物のお話で、ガンビーズはザ・ワイルドガンビーズとして出ています。
プロを目指してバンドしているガンビーズ。しかし、先にプロになってしまうライバルバンド「シャークス」。
その中でメンバーとの友情・恋などが面白おかしく演じられています。
って、なんか言ってる事分かりませんね。ま~、あらすじはそこそこに・・・。
松永玲子さんが「千影ちゃん」役で、いきなり目の前で脱ぎ始めたのはビックリ。席が1番前だったもので目の前で見れました。
今江冬子さんは「ガオロン」というパキスタン人(だったかな?)役。これもイイ味だしてました。外人特有の日本語分かってるんだか分かって無いんだかな会話がグー。
犬山犬子さんの「たもつ」もイイです。初めはいつもの犬子さん的な雰囲気だけど、病院から退院したら「キリッ」っと雰囲気でそのギャップが面白い。
山西惇さんの「ザンパノさん」はイチャッててヤバイです。
全体的にまとまった、良い出来です。全然レビューになってませんね・・・・。
「GO!GO!ガンビーズ」では
ガンビーズは「サイコガンビーズ」で超能力アイドルとして出てます。
超能力って言っても半分はTV様のインチキの能力。
ガンビーズのメンバーが誘拐されて、それを超能力で探すってなお話です。
後半に誘拐団(ロバート・ゼメキス・カトマンズ)との決戦時のチープな超能力。イイです。
最後は「え?」ってカンジでバタバタっと終わってしまいました。お客さんも「本当に終わったの?」ってカンジで一瞬呆けていた。
でもチョット気になったのが、なんかミュージカル風な歌などが結構有ったのがイヤ。
オイラはミュージカルはキライだ。
「ガンビーズ絶体絶命」
これはスペースガンビーズ号の乗組員としての出演。
地球危うし。地球を救うためにスペースガンビーズ号に乗って新たな星を探しに行くまでのお話。ま~、ヤマトみたいなお話。
この1番の見所は最初のスライドショー「谷村シンジと宇宙」(こんなだったかな?)
シンジと宇宙の意味の無いスライドが非常に笑えた。ナイロンのスライドはイイな。
今回は共同演出って事でどんな物かと思っていたが、チョットぬるい気がした。
でも、短い演劇を2つやるのはイイと思う。なんか得した気分。
しかし、3パートに別れているのはツライ。いかんせん金が無い。

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