■プロローグ
全ては、フラペチーノから始まった・・・。
スタバなんてほぼ行った事の無いオレなんだが(そもそもコーヒーなんて滅多に飲まないし)フラペチーノという商品の名前だけは知っていた。(フラペチーノがどんな物なのかなんて知らなかったが)
たまたま寄った高速のSAにスタバがあったので、オレの中だけで噂の「フラペチーノ」がどんな物なのか買ってみることに。入り口の看板に新商品らしい「ダークモカフラペチーノ」ってのが書いてあったのでそれを注文してみることに。でも、スタバって、サイズがSとかMとかじゃないのは噂で聞いている。いったい何を頼めばどんなサイズが出てくるのかが全く分からない・・・。とりあえず噂で聞いたことのある「トール」というサイズを注文。
ついでに、小腹が空いた時の事を考えて「チキンサラダ サンドイッチ」も買うことに。
これが全ての元凶だとは、この時思いもよらず・・・。
ちなみにダークモカフラペチーノは美味かった。でも、フラペチーノがいったいなんなのかは結局分からずじまい・・・。
そして、スタバの店内の一角のソファーには「私できるのよ!」というオーラを発しているキャリアウーマン風の女性が、仲間のビジネスマンとまったりしていた。なんだが絵に描いたようなスタバの過ごし方(オレ的なイメージ)で見るに忍びなかった・・・・。
で、サンドイッチはすぐに食わなくていいという事で、保冷材を入れてあるヒエヒエバッグの中にしまっておいた。これがお昼の12時くらいの事だった。
■予兆
サンドイッチの事はすっかり忘れて、家に帰ってきたのが夜の11時ごろ。バッグに入っていたサンドイッチを発見し、とりあえず食べてみる事に。(このとき、保冷材はすっかり切れいた)
味は普通に美味いが、時間が経ったせいか、もともとそうなのか分からんが、パン(ミミの部分)が硬かった・・・。
それから仕事を始めて、夜の2時ごろから腹の調子がおかしくなってきた。腹は別段痛くなかったのだが、便意をもよおしトイレに行くと、9割5分水分のうんこがシャーと出た・・・。しかもそれから30分おきくらいに便意⇒シャーの繰り返し。
そして朝5時ごろになると、遂に気持ち悪くなり吐き気もしてきた。ここらへんでやっと「あのサンドイッチ悪くなってたんじゃね?」と思い始める。(まあ当日は夏日くらいの気温だったしな・・・)
どうにもこうにも気持ち悪いまま朝を迎え、もんどりうって9時ごろに1回目の嘔吐。やっぱり吐き癖が無いオレは、吐く度に死ぬ思いをする。簡単に吐ける人が羨ましい・・・。
1回吐くと、さっきまでの気持ち悪さは何処へやら。
そんな訳で、母親の買い物の足として車を運転して出かけることに。
でも、世の中そんなに甘い訳は無く・・・。
■限界
運転していると、どんどん調子が悪くなる。買い物には母親一人に行ってもらい、オレは車の中で待機。まあ、待機していたところで回復せず、車の中で2度目の嘔吐。(チャンと予測をしてゲロ袋は用意していたのさ!)
吐くと、また気持ち悪さは和らいだので、この隙にさっさと帰ることに。
でもやっぱりそんなに甘くは無く、運転中どんどん体調が悪くなり、手足が痺れてきた。
これは、3月に腸炎にかかり(この時も運転中)手足が痺れたのと同じ感覚だったが、今回は痺れのレベルが違っていた。早く家に戻って休みたいが、体はどんどん痺れて硬直していく。手には殆ど感覚は無くなっていたが、凄い力が入っているらしく、腕の筋肉の疲労が激しい(かといって痺れて硬直しているんで、自分の力ではどうすることもできず)
家まであと5kmくらいのところで、遂に限界。
手足の痺れと硬直、それの疲労による腕の痛み。もう運転は無理。激しい硬直で、このまま腕が動かなくなったらどうしようという不安も・・・。
で、同乗していた母親に救急車を呼んでもらったんだが、結構街外れなんで到着までエライ時間が掛かった。待っている間が無限に感じ、ひたすら痛みに耐えるしかなかった。
くしくも、その救急車を呼んだ場所は、人生で始めて救急車に乗った場所(友達の車の助手席に乗って、一緒に車もろとも崖にダイブで血だらけになった)の数十メートルしか離れていない地点だった。
何分経ったか分からなかったが、やっとの事で救急車到着。人生2度目の救急車乗車。
意識はハッキリしているが、とにかく痛い。吐き気は無いがとにかく痺れる。
そのまま、近くの総合病院の急患へGO。
■待ちぼうけ
担架(っていうのかな?)運ばれて、救急治療室に。
さぁ!早く治療してくれ!!
という願いとは裏腹に、クチに紙袋を被せられ(その紙袋をテープでとめて)「ゆっくり息をしろ」とだけ言われ、ほっぽらかされた。
痛いんで、息が速くなると「ゆっくり!!」とエライ怒られた・・・。とにかく怒られた・・・。呼吸法だけで治るものなのか?もしかしたら波紋か?JOJOか?
まあ、休日ってことやで、スタッフが少なかったことやなどもあるんだろうが、血が出て居る訳でもないし、腕がもげている訳でもないし、腸が飛び出ている訳でもないん患者(結局オレが痛いと言っているだけだし)は後回しにされるのか。
他にも多くの急患の患者が唸っていたが、負けじとオレも唸る。だって痛いんだモノ・・・。
で、運ばれてから3時間ほどしてやっと、治療が始まった。と言っても、採血と点滴だ。恥骨のあたりから採血され、それから点滴。
このときは、救急車で運ばれた時よりは楽になっているが、まだ腕は動かせないし痛い。楽になった原因が、点滴のせいか、呼吸法のせいか、ただたんに時間が経ったせいかは不明。
結局、点滴以上のことはしてもらえず、「とりあえず入院して様子見つつ、明日検査しますか」という事に。
入院は人生3度目のハズだ。しかも今回は手足が痺れて動けないので、車椅子で病室まで運んでもらった。車椅子は人生初めて。(別に嬉しいものでもないが)
■点滴三昧
4人部屋に入院する事になった。でもベッドが1つ空いているんで3人。1人はもともと入院していた爺さんで、もう一人は一緒に急患の処置室に居た熱中症倒れたおっちゃん。
体が痺れているんで別段なにもすることもできず。ひたすら点滴。
点滴が効いたのか、横になっていたのが良かったのかは分らんが、次第に痺れは取れてきたんだが、相変わらず点滴は続く。しかも、夕飯は無しだそうだ・・・。(その代わりが点滴らしい)
で、看護婦さんが何本目かの点滴の入替えのときに、点滴の事を「アイソトニックうにゃうにゃ」って言っていた。えっ?アイソトニック?アクエリアスなのか?そんなのを何リットルも点滴されているのか・・・。まあ、ご飯の代わりなんだろうけども、なんだかガッカリだ。もっと、薬的なものを期待していたらアクエリアス。 家でもできそうな勢いだし・・・。
それを一晩我慢して、合計4リットルくらい点滴したんじゃないだろうか?こんなに点滴して地は薄まらないのか?
血が逆流してますが、問題ない模様・・・。
そして夜中に、向かいのベッドの爺さんが、尿瓶をもってトイレに行く途中転倒。激しく尿をばら撒きやがった!しかも、ナースコールもせずに放置・・・・。オレのベッドの前が尿池になってます。
そんな訳で、オレがナースコール。かわいらしい看護婦さんがせっせと尿溜まりを掃除してくれました。ありがとー!
■最大の苦痛
長い点滴も終わり、その頃にはもう手足の痺れは無くなっていたんだが、原因調査のために胃カメラを飲む事に。
胃カメラ。初めてです・・・・。噂には大変だとは聞いているんだが未知の世界。そのおかげで、昨日の夜から水分すら取ってないし。(もともと食事は無かったが)
まず準備として、喉の麻酔ということで麻酔ゼリーみたいのを飲まされた。喉の奥に5分ほど止めておいてから飲むらしい。確かに喉に止めておくと痺れる感覚があるが、この程度でいいのか?あんまり効いて無い気もスル。高校生の時に指の手術をしたときも麻酔が効きにくく、何本も打った記憶があるんだが・・・。
そうこうしている内に診察台へ。想像より遥かに太くて長い管が目の前にある。あんなのを飲み込めるんだろうか?たぶん無理・・・。マウスピースみたいなのをはめられ、いよいよ挿入。
無理・・・。
最初に飲んだ麻酔は何の役に立っていたのかサッパリな効き目。何度も言っているように、吐き癖なんか無いオレには喉の異物感にはめっぽう弱い。喉を通る間何度も吐いた。と言っても、何にも吐く物が無いんで胃液だけだろうが・・・。
先生や看護婦さんたちは「鼻から吸って口から吐いて~」と言っているが、そんな余裕は無い。ってか鼻から息がすえない。あまりの喉の異物感と吐きっぽさで我慢するので精一杯のためか、鼻から息ができない。仕方なく口で息を吸うと余計吐きっぽくなる。
それからの「あと5分くらいで終わりますよ~」の言葉が、無限に感じられる拷問タイム。最後は胃に入ったカメラから空気が出て、胃を膨らませて調査するようなんだが、この胃を膨らませている空気がカナリ辛い・・・。ゲップをするとやり直しらしく、ひたすら我慢。胃は張ってくるし、喉には異物感。
やっとの思いで、無限の5分を耐え切ったあとには、胃液と鼻水と涙でドロドロな状態に。カナリのティッシュを消費しても拭ききれず・・・。
最後に検査結果の発表!!
別段異常は無しという残念な結果に。小さな出来物(ポリープ?)みたいのが3つあったようだが、これが大きくなってどうこうと言う事は無いらしく、ましてや今回の手足の痺れの原因でも無いとの事。結局、胃カメラ飲み損って感じだ・・・。せっかく苦労して飲んだんだから、何か出て来てもよさ気ナもんだが。
■暇
胃カメラが終わると、何もする事が無くなる。もう、手足の痺れも無くなった事だし退院したいところなんだが、如何せん先生が回診に来ない。看護婦さんに聞いてみると「緊急の手術が2件入って、回診は夜になる」との事。 そんな訳で、本日の退院は無理決定・・・。
たまたま持っていた読みかけの小説を最初から読み直してみたが、結構すぐに読み終わってしまった。夕方に無理を言ってノートPCを持って来てもらうも、PHSが強烈に遅い&ノート自体も遅い&ノートにイラストレーターすら入っていない&でもオフィスは2007&必要なフォントも入ってないと、サッパリな状況で、メールの対応をメインに仕事してみるが、病院のベッドの上と言うことが原因なのかヤル気もサッパリ・・・。
で、なんやかんなで夕飯タイム。かれこれ土曜日の深夜のサンドイッチ(←元凶)から、ほぼ2日ぶりの食べ物(といっても点滴のおかげか、それほど空腹でもない)だ。
で、出てきたのが味のそっけもないおかゆ。せめて梅干の一つでもつけば嬉しかったんだが。おかゆ以外は、薄味のおかずが数点。なんだか中途半端な腹になってしまった感じ。
で結局、先生の回診は無かった訳だ・・・。
■退院
朝ごはんは相変わらずおかゆ。
しばらくすると、先生の回診。
オレ「退院させてください」
先生「いいよ」
で退院決定!早速荷物をまとめて逃げるように退院。これが10時頃。
まあ、ゆっくりしていられる訳もなく、家で風呂に入って、さっさと会社へ。休んで無くても強烈な仕事の詰まり具合だったのに、この1.5日の休みでもう大変。それを挽回すべく病み上がりでも強烈に仕事をしなくてはいけないような業界なのですよ・・・。